葬式の費用

葬式の費用ほど不明瞭なものはない、と昔から言われてきました。

確かに冠婚葬祭には筆者にも意味不明な費用がたくさんあるように思います。
しかも地域によってその作法はまちまちですし、相場も違います。

しかし、価格の比較検討が進んだ現在になって葬式費用だけが不明瞭なままでは時代に取り残されてしまいます。

そのような危機感があるのか無いのかは分かりませんが、現在では葬式の費用も非常に明瞭会計となっています。


は葬式に必要な費用を分類してみます。
大手葬儀会社、公益社のホームページを見ると非常に分かりやすい図解がありました。葬儀には基本葬儀料金、オプション費用、葬儀会社以外に支払う費用、宗教者への謝礼という4つの費用が掛かります。これらの費用を個別に見てみましょう。

基本葬儀料金とは葬式を行うために必要なものが全てパッケージされた料金です。この料金だけで葬式をすることは可能です。
これには「枕飾り・仏具一式・消耗品(線香、ろうそく等)・白木位牌・受付設備・受付備品・後飾り・式進行・運営・司会・死亡届提出代行・納棺補助・火葬場同行・お供え果物・四十九日/一周忌/三回忌法要生花」が含まれます。

これで葬式を行うために最小限の費用となりますが、ほとんどのケースにおいてこれだけではスムーズに葬式を行うことが出来ません。
したがって、オプション的なもので補います。
公益社のホームページによると「ドライアイス、寝台車、会館安置料、湯灌、セレモニースタッフ、貸衣装、貸布団、枕花、供花、生花装飾、写真撮影、ビデオ撮影、生演奏、訃報広告、警備員、供物、場内外設備」となっています。オプション的なサービスとは言え、どれもほとんどの葬式において必要になるものばかりです。

葬儀会社以外に支払う費用として一番に来るものが火葬場の費用です。
これは公的な施設として用意されているので、そこに依頼することになります。
どんなに大きな葬儀会社でも火葬場を保有していることはないので、葬儀会社以外の費用となります。また、公益社の場合は公益社が保有する会館以外で葬式をする場合はその式場使用量が必要となります。

最後に宗教者への謝礼です。
おそらくこの部分が最も不明瞭だというイメージが強いのではないでしょうか。
読経をしてくれる僧侶へのお布施、そして戒名をつけてもらった場合の戒名代。普段から付き合いのある宗教者がいる場合にはある程度融通が効くかも知れませんが、そうでない場合は「ボッタクリにあった」と思ってしまっても仕方ないかも知れません。

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このページは、isが2008年4月18日 01:50に書いたブログ記事です。

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